2022/04/09
いつもブログを読んでいただきありがとうございます。
今回のブログですが、「ヒールを履くこと」についてのお話をしていきたいと思います。
女性であれば「お洒落」なヒールを履く機会って多いですよね。私のお客様にも、外出時には必ずヒールを履いている(年中履いているそうです)という方もいらっしゃるくらい女性には身近なお洒落アイテムかと思います。
そんな女性の特権とも言えるヒールですが、履くことがあまり身体に良くないと耳にしたことはありませんか?
「姿勢が悪くなる」とか、「反り腰」になるとか…
なぜそういわれるのでしょうか?
1、ヒールを履いた時ってどうなってる?
では、ヒールを履いた時の身体の状態はどうなっているのかをお話していきましょう!
まず、基本的な部分からお話しすると、一般的にヒールのカテゴリーに含まれるものは「踵の位置が高い」ですよね?
これによって、ヒールを履いている時は「つま先立ち」の状態になっていることが想像できるかと思います。
つま先立ちの姿勢をずっとキープしていると、上半身を含め身体全体が前側に倒れそうになることが多いですよね?踵に体重を乗せられないと、身体は後ろに倒れ掛かるような「楽な姿勢」を取ることが出来ません。
人間は本来、前後や左右のバランスを絶妙に保つことで身体に負担を掛けないように生きているのですが、後ろに体重が掛けられない分の負担が身体のあちこちにかかってくるのです。
1-1、ふくらはぎへの負担
まず、足の裏に一番近い、足首に負担が掛かります。
足首の関節は、関節の動きでいう「背屈」(つま先が上にあがる動き)と「底屈」(踵が上にあがる動き)を繰り返すことで歩いたりすることが出来るのですが、ヒールを履くことでつま先重心の姿勢(底屈が強い)になるので、それに伴った筋肉への疲労が蓄積しやすくなります。
この記事を読んでくださっている方は「ヒールを良く履く女性の方」かと思うのですが、ヒールを履くとふくらはぎが浮腫みやすくなったりしませんか?その原因はつま先立ちによるものが大きいと言えるでしょう。
1-2、膝に掛かる負担
次に膝に掛かる負担についてです。
ヒールを履くとつま先側に重心がかかり、踵が浮くというお話をさせていただきました。この時の膝の状態はどうなっているでしょうか?
膝の関節である「膝関節」には2つの動きしかありません。一つ目は「膝を伸ばすこと」、二つ目は「膝を曲げること」です。
ヒールを履かなくても、つま先立ちした状態で膝を曲げ伸ばししてみてください。曲げた時の違和感が凄いハズです。笑
おまけに鏡を見てもらえると分かるのですが、ものすごく格好悪い姿勢となります。
上記のことから、ヒールを履いた時に基本的には膝は伸びた状態になっていることが分かるかと思います。
膝が伸びきった状態というのは、前腿の筋肉である「大腿四頭筋」や鼠径部の筋肉である「腸腰筋」の関与がものすごく高くなります。
つまり、ヒールを履く女性は、
「前腿が張りやすく股関節が詰まりやすい」
と言えてしまうのです…
これを聞くとヒールを履くことに抵抗を覚えてしまう方もいらっしゃるかもしれませんね。
1-3、腰に掛かる負担
三つ目に、腰に掛かる負担についてです。つま先重心、下半身は全体的に前側に倒れるのをこらえている状況ですよね?
下半身が前に倒れそうな状態に対し、上半身も前に倒したらどうなるでしょう?
身体の全体が前のめりになり、簡単に前に倒れてしまいそうなイメージがないでしょうか。
人間の身体はうまい事この状況に対応し、腰の関節である腰椎を起こすことで上体を後ろに反る力で起こします。これが「反り腰」となるのです。
2、ヒールを履くことによる不良姿勢
ここまで「各部位に加わる負担」について解説させていただきました。
ここからは具体的にどうような不良姿勢になるのかを解説していきたいと思います。
2-1、反り腰
ヒールを履く機会が増えると「反り腰」の姿勢不良を招きやすくなります。これは、つま先側に過度な重心が乗らなければ、反り腰になることは少ないのですが、ヒールはほぼつま先重心(踵上げ)の状態なので足の裏の荷重バランスが崩れやすいことを現しています。
ですが、比較的踵の高いヒール(ピンヒール)などでなければ、多少ではありますが踵にも体重は乗るので身体への影響は少なくなると考えられます。
2-2、骨盤前傾
「反り腰」と深い関係があるのが「骨盤前傾」のです。「反り腰」は単体で起こる不良姿勢というよりは、「骨盤前傾」に伴って起こる不良姿勢なのです。
「骨盤前傾」は「反り腰」を誘発するほかにも、「前腿のハリ」や「ふくらはぎのハリ」に繋がり、血流が滞りやすくなります。血流が滞りやすくなるということで、余計な老廃物が流れていきづらい(浮腫む)状態となるのです。
3、対策方法
最後に対策方法について考察していきたいと思います。
普段ヒールを履いている方に
「ヒール履くのやめましょう」
こう言ってしまうのはとても簡単なことなのですが、お仕事の都合上どうしても履かなきゃいけない方もいらっしゃいますよね。
(プライベートで履く機会が多い方は履く頻度を調整しましょう。笑)
具体的な対策としては、「張りやすくなる部分のケア」と「踵に重心を乗せて行うトレーニング」の両方を行うようにしていただきたいです。
張りやすくなる部分というのは「前腿」や「ふくらはぎ」ですので、この部分のケアとして「ストレッチ」や「揉みほぐし」などを行い、疲労が溜まらないようにします。
また、踵に重心を乗せて行うトレーニングとしては、「ランジ」や「ブルガリアンスクワット」など、「片脚前で逆脚後ろ」の関係となる種目を行うと良いでしょう。
ただし、トレーニングの際にもつま先や母趾球に重心が乗りすぎてはトレーニングの意味がないので、しっかりと踵に重心を乗せて行うことで効果が出ます。
4、最後に
ここまでお読みいただきありがとうございました!
ヒールのようにお洒落のアイテムを履きこなすには、ただ履いていれば「ヒールに履かれてしまう」という状態になりかねませんので、履きこなせるよう自分の身体とヒールのことを理解して履くようにしてくださいね。
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